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迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


踏み込む7

 神部とアゲの言うパッタヤーのリゾートホテル街を探し回るが手がかりはない。丸一日が経つが2人の姿かたちが全く見えない。
『今朝からエリの位置情報が動いたよ。海を走っているよ』
 神部は地図を開く。
「マカオに」
『一番南寄りの桟橋の前のホテルに来てください』
 朽谷からだ。神部が車を走らせて10分ほどで着く。ホテルの前に若い女性が手を振っている。ホテルの中の一室に入ると朽谷が白い手袋をはめて頭を下げる。
「ここの従業員に写真を見せたがここに4人が泊まったと言っています。一人は畠山に間違いない。女性はエリです。2人の男はやくざだろうと思います。部屋に入ってから従業員を一切中に入れなかったと言います」
 神部が部屋の中を調べまわってゴミ箱までひっくり返している。
「ベットの下に血の拭き取った跡がありますよ。指紋や血も採取しておきます」
「恐らく拷問をしたように思えます」
と朽谷が説明する。
「朝は?」
「従業員は3人と大きな鞄を見ています」
「すでに死体に?」
「かもしれません」
 エリは求めることが得ることができて畠山を殺したのか?
「今からマカオには?」
「恐らくすぐに日本に戻るでしょう」
「警察には?」
「こちらで済ませています。そろそろ現場から去られた方がいいと思いますよ」








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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/07/22(月) 06:50:19|
  2. ミステリー
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踏み込む6

『Nの社長就任の話が畠山に出ていますが?』
 早見社長にメールを入れたが即座に返事が来た。
『それは真っ赤な嘘。すでにNは存在しない。別会社に機能が移されているの』
 やはりエリは畠山に嘘をついたのだ。
『夜のうちに畠山が消えた!今畠山の部屋に入ったが鞄も何もなくなっている。2人いたやくざもいない』
『盗聴器は?』
『そのままです』
『朽谷さん、畠山がいなくなったのです。エリを調べてもらえますか?』
 慌ててアゲを呼び出す。
『畠山とエリの位置を調べてくれ!』
 私はイライラしてスマホを見詰める。
『畠山とエリは昨夜は重なって移動していたよ。それが今日は畠山が消えている』
『消えている?』
『電源が切られたの』
 エリが連れ出してスマホも取り上げたそういうことか。
『今エリのホテルに来ていますが、昨日で引き揚げたようです。今部下に他のホテルと空港を調べさせています』
 殺される!その言葉が脳裏に浮かんだ。なぜ君はそこまでするのか。
『エリはリゾートホテル地域にいるわ。神部社長が待ってほしいって。それと昨日ヒロのホテルに泊まったよ』










テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/07/21(日) 07:20:35|
  2. ミステリー
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踏み込む5

『ネット証券に検察が入ったわ。渡辺元会長は拘留期間が伸ばされた。いつ帰ってくるの?』
 水野からのメールだ。そのまま専務、いやネット証券の新社長にメールを打つ。
『検察が入ったようですね?』
『情報が早いな。こちらは積極的に株価操作は提出すると決めている。だが畠山が渡辺会長から指示を受けたと言う証拠はどこにもない。検察はそこを困っているようだな』
 今日は神部が泊まっている畠山の隣のホテルに行く。
「いや大変ですよ。24時間監視のようですからね」
と言いながらコーヒーを進める。髭も伸び放題でカップラーメンの空き箱が散らばっている。
「変化はある?」
「どうも監視役の2人が日本から来たやくざに変わったようです。それで部屋も自由に出れなくなったようです。女はすべてこの部屋を訪ねてきています」
「食事も?」
「今日からは食事もホテルから運ばれていますよ」
「エリの意志ですか?」
「のようです」
「あれからエリは来た?」
「スマホではやり取りしています。その話ではNの社長を認めると言う話が出ています。だが畠山は慎重で西崎と話がしたいと言い出しています」






テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/07/20(土) 07:02:42|
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踏み込む4

 ソイの裏通りを抜けて怪しげな洋館に入る。畠山からの呼び出しがあったのだ。サングラスに帽子を被っている。娼婦屋だ。教えられた名前を出すと2階の部屋に案内される。部屋からタイの女が手招きをする。女は私の手を引っ張ると壁にあるノブを押す。
「少し待ってくれ」
 畠山が全裸で女の上で腰を振っている。私の相手の女は4Pと思っているのか私のものを咥えている。
「エリと会ったな?」
「よく分かっているな」
「殺されるぞ」
「あり得るな。あいつは怖い。だが決着をつけないと日本には戻れない」
「エリの映像を持っているのだろう?」
「持っている。会長の殺害指示の証拠もある」
「なぜエリと組んだ?」
「お前が羨ましかった。それでエリを襲ったのが間違いだった。エリはその映像を撮っていて脅してきた。それでエリに力を貸してきた。そこから逃れようとライブの会長と組んだ。だがますます深みに入った」
「エリとライブの会長は一体なのか?」
「違う」
「エリは吉井組長を引き留めるために動いている」
「引き留める?」
「そうだ。吉井組長はエリから離れようとしている。彼が西崎にエリを強姦させた話は聞いたか?」
「ああ」
「次に俺が消えたらこの女スダポーンを訪ねてくるのだ」
 裸の女が私の顔を見ている。








テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/07/19(金) 06:52:55|
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  3. | comment 0

踏み込む3

『今エリが畠山のホテルに入りました。盗聴器を同時に聞こえるようにしています』
 神部からだ。
『私を脅せるようになったとは立派ね』
 エリの声だ。
『渡辺会長は検察に呼ばれているがこのままでは危ないのでは?』
『それで君の要求は?』
『今抱かれること。それから軟禁を解くこと。Nの社長につかせること』
 Nはまだエリの影響力はあるのか?
『要求が多いのね?まず抱かれてあげるわ』
『子供を産んでも体の線は変わらないのだな?子供は兵頭のか?』
『あなたのかもね?』
『それはない。いつも避妊薬を飲んでいた』
 双方の喘ぎ声が20分ほど続く。
『交渉をするなら証拠を見せてからよ』
『分かった見せるがこれはコピーだからな』
 やはり畠山は証拠を持っている。
『なぜこんな映像が撮れた?』
 エリも意外なようだ。
『ライブの会長が殺しを初めにこちらにしてきたのだ。さすがに殺しはしないと断った。そしたら殺しの現場を撮れと言った。秘書のホテルの手配と盗撮器を付けた。殺しに来たのがエリと見て吃驚したよ』
『会長が二股をかけてたわけね?』
『凄い手際だった。今までにも?』
『彼で3人目だから。分かった段取りをするから時間をちょうだい』
 エリは殺すことを決意したようだ。時間はあまりない。







テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/07/18(木) 06:59:49|
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  3. | comment 0

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プロフィール

yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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