迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


迷い道6

「アナル痛くないか?」
「ううん、気持ちがいい」
「ヒロのも大きい」
 アゲがヒロの体を抱きしめる。3人が重なった姿は滑稽だろう。私がヒロの中に出して、ヒロがアゲの中に出す。久しぶりのセックスだ。体を話すとヒロが2人にグラスを渡す。
「まだママは目が覚めない?」
「ああ。だが心臓は生きているよ」
「エリとはどんな話をした?」
「ママはずっと抱かれていてほとんど話はしていない。独り言ばかり言っていた」
「独り言?」
「兄に騙されたと言っていた」
 吉井組長の話ではライブの会長の話を持ってきたのはエリだったと言うことだが。
「そうでもないみたい。吉井組長から頼まれたそうよ。その時組は資金不足で彼が組長から資金調達を頼まれていた」
 そうか。西崎にエリにレイプさせたのも兄だった。エリが兄とセックスを繰り返していたのも兄からだ。だが兄は途中でエリを怖がって離れようとした。だがこれについてはエリが今の状態なら闇の中だ。
「それにエリに毒を渡したのも兄だったと言うの」
「と言うことはライブの会長と吉井組長は出来レースか?」
「畠山を殺したのも同じ毒を渡されたと」
 これも吉井組長の説明とは異なる。
「アゲ、エリのパソコンはまだ入れないのか?」
「もうすぐのところに来ているよ」












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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2017/02/28(火) 07:05:22|
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迷い道5

「久しぶりだな」
 『梨花』に入るとネット証券の社長になった専務が手を上げる。相変わらずこの店の常連なのだ。チェリーの姿はない。
「彼女はボックス席を回っている。ママだからな」
「エリとはどういう約束があったのですか?」
「それより容態は?」
「まだ目を覚ましていません」
「エリはもう何もかもに失望したのだろう。君は私を彼らと何か隠し事をしているとみているようだが、私はただ彼らに係わりたくないだけなのだ。エリが秘書の毒殺を依頼されたのも知っている。畠山がエリの現場を調べるように会長から依頼されたのも知っている。でも知っているだけだ。会長は怖い男だ。それにあの頃はエリも狂っていた。私は会長の情報を取って身を守っていたのだ」
「会長の後ろ盾は?」
「もう誰も彼から去っただろう。だがどこまで明らかにするかだな」
「それは私に言っているのですか?」
「君しかいないだろう」
「来てくれたの?」
 チェリーがようやくボックスに戻ってきた。彼女が男だと知っているのは私とアゲそれに死んだ西崎と手下の2人、それにエリだけだ。ひょっとして岬も知っているかもしれない。
「今日は何時に終わる?」
「10時にアゲが来る。一緒に食事しない?」
「久しぶりに3人でいいかもな」
「アゲ、ずいぶん人恐怖症が克服できて来たようよ」






テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2017/02/27(月) 06:45:47|
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迷い道4

 今日は久しぶりに大手の証券会社の社長に呼び出された。いつもの円形テーブルにすでに検察の男が座っている。
「ライブの会長は殺人示唆で追加起訴をしたが、どうも納得いかないところがある」
 資料を手に私を睨む。
「畠山が秘書の毒殺の犯人とは思えないのだがね?」
「だがあれは私が持っていた証拠です。この証拠は畠山のパソコンで見つけたものです」
「あのエリはどういう役割をしていた?」
「分かりません」
「あなたは彼女に嵌められたと言うことだったが?」
「そうです」
 それを聞いた社長は口を挟んだ。
「ライブの会長を起訴できたのだからそれで良しではないのか?」
「まあそうですが」
 1時間ほど同じ質問が繰り返されて外に出た。
「どこまで行く送ろう」
 ビルを出たところに後ろの席から吉井組長が顔を出した。白いベンツだ。
「エリは助けてくれ。西崎の手下は2人タイに送った」
「エリをこれからどうする?」
「もう兄妹ではない。どこで下す?」
「『梨花』までやってください。ただヒロが面倒みると言っています」







テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2017/02/26(日) 07:09:42|
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迷い道3

 エリはまだ目を覚まさない。西崎の司法解剖は終わった。毒による死だが自殺なのか他殺なのかは明言されていない。岬から送られてきた所見に目を通す。
『送られてきたUSBを見たけど、どうも大きく内容が変わったと私は思うけどどうなの?警察ではライブの会長に対するものでは不満がないのでそれで進めているけど、エリの取り扱いが替わった』
 岬からのメールは自分の気持ちは抑えているようだ。それは送ってきたアゲも思っていることだろう。秘書毒殺に畠山がかかわっている映像を克明に載せた。それにライブ会長からの畠山に対する毒殺の確認指示のメールを初めて追加した。幸いにここにエリの名前がなく、畠山に毒殺を指示したように読める。
 会社を出て病院による。病室の入口には警官が立っている。だが顔ハスで入る。ヒロと話し合ってエリを個室に移した。お金は『梨花』のお金で払うことにした。ヒロは今日から『梨花』に出ている。何となく歩けるようになった。『梨花』の運営は吉井組長がしているが私がヒロが社長になる了解を取った。
 エリは本当に死ぬ気だったのか?声をかけても仮面のような白い顔は凍ったようだ。背中の後ろで音がした。花瓶に花を挿してヒロが入ってきた。
「店から来たのか?」
「ええ」
「社長就任は問題なかったか?」
「いろいろあるようだけど、エリさんから受けたので頑張る。でも検察の方はどうなるの?」
「何かアゲが言っていたか?」
「どうするのかなって独り言を言っていた」
 そうだな。心が揺らいでいる。エリはなぜ毒を飲んだのか。






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  1. 2017/02/25(土) 07:18:37|
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迷い道2

 ヒロは退院をして私のマンションに戻ってきた。アゲがヒロを裸にして体を綺麗に拭いてやった。アナルは拡がってしまっていて深い傷ができていて浣腸で処理する。エリが来るまでに3人の男に毎日嵌められていたと言う。アナルに2本入れられたと言う。しばらくアゲが面倒を見ることになった。
「妹さんが帰って来られた?」
「ああ。上場の準備は?」
「ライブの会長の起訴で色々な記事が出て今一つですがね」
「社長は?」
「今回はゆっくり時間をかけた方がいいと」
「ほとぼりがさめるのを待つか」
 ライブの起業塾出身上場会社は6社のうち倒産が2社、吸収が3社と不調だ。
『あのUSBウイルスで大変なの!何とかならない?』
 岬からだ。そうだアゲがウイルスを入れていた。
『中身をすべて見た?』
『大雑把に見て詳しくは見ていない』
『あれを作った元版を送るがすべて同じとは限らないが?』
 それだけ送るとアゲにメールを送る。
『アゲ、ヒロはどうだ?』
『食欲は戻っている。アナルに薬を塗ってあげたらぴんと立ったから』
『まだしたらダメだぞ。それよりUSBのウイルスで大変なんだ。これから言うような内容でもう一度作ってくれないか?』
『いいよ』
『作ったらこちらに流してくれ』











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  1. 2017/02/24(金) 06:46:48|
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yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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