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迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


急転8

『ご苦労なことだったな。男3人に毎日チェリーは犯されてきたが、殺しはしない。だがエリの殺しの証拠を用意しておくのだ。次連絡した時に送れなかったら今度は殺す』
 西崎からのメールが入ってきた。これは本気だ。
『どうも知られてしまったようよ。高速を降りたところで消えちゃった』
『今西崎から連絡が入った。きっとどこかで捨てたのだろう。位置情報はばれている。それよりアゲ力を貸してくれ』
『力も体も心もすべて使ってよ』
『今夜マンションに来てくれ。手伝ってほしいことがある』
 私は神部にマンションまで送ってもらう。
「西崎とエリの両方を見張ってもらえるか?」
「分かりました」
 それだけ言うと部屋に入ってパソコンを開く。証拠資料を調べてコピーをしていく。西崎は証拠資料を出してもそうはチェリーを釈放しないだろう。ずっとヒロを人質にするはずだ。そのためにはどうしたらよいのか。
「何したらいい?」
 いつの間にかアゲが来ている。
「このUSBに何か細工ができないか?」
「そうね。でもこれを渡したらヒロが助かるのじゃないの?」
「そうはいくまい」
「殺しはしないがずっと釈放しないだろう」
「ずっと性の奴隷のまま?」
「ああ、だから考える」
 そのままアゲはパソコンをいじっている。
「USBに位置情報を発信させるよ。それからとっておきのアゲウイルスをうつしておくの」
「ウイルス?」
「10日ですべての情報を食べつくすのよ」










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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/08/15(水) 06:39:57|
  2. ミステリー
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急転7

 急に前が見えないほどの雪になった。一つ目の分かれ道に来た。神部が車を降りて雪道を分かれ道の方に歩いていく。
『今西崎から連絡があったわ。チェリーを釈放するように言ったわ。でも聞かない。新しいアドレスなのでそちらに送るわ』
 エリからだ。即座にアゲに返送する。
「ここは10キロ先で木が倒れて通行止めになっているようです。引き返してきた車に聞いたが相当前から通行止めになっているそうです。この道の選択は捨てるしかないですね」
 雪が酷くなった。もうゆっくり進むしかない。通る車も急に減ってきた。
『見つかった!今いる道の先の道を曲がって走っている。75号線に入った。この道を行くと小田原に出る』
 アゲからメールだ。
「この時間からだと小田原に出るのは無理だ。西崎が走り抜けるかもしれないが、時速30キロが精一杯ですよ」
 ここで部下と神部が運転を変わる。そこから走ること1時間半車がスリップして道路脇に乗り上げる。
『小田原に抜けたよ』
 アゲからメールが入る。
「戻って東名に乗りましょう。小田原に出るにしても東京に戻るにしても」
「どちらにしても追い付ける可能性ありですね」
 バックをすると元の道を戻っていく。
『東京に向かって走り出した』
 東京ではどこに行くのか?あくまでも私と交渉をする気だ。だが警察もライブの会長を追い込んでいる。そこにはエリと言う山が立ちふさがっている。エリは実行犯だ。
『ライブの会長はどこまで?』
 岬にメールを入れる。
『がんと否認しているわ』




テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/08/14(火) 06:53:27|
  2. ミステリー
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急転6

 岬に西崎が芦ノ湖に向かっていると言うメールを流した。警察力を頼るしかない。道路は薄ら雪が積もっている。朽谷に芦ノ湖にグループの社宅があるかと尋ねたがないと言う返事だ。なぜ熱海に来ていることを知られたのか。運転は神部から部下に変わった。
「今の時間なら芦ノ湖の近くに来ています。それ以上進むのは時間的にも無理で雪も酷いので無理かと思います」
「位置情報を盗られているのを感ずいたのか?」
「急に動き出したのはそうかもしれません」
 それでアゲにメールを送る。
『車は動いているか?』
『はい。今芦ノ湖で止まっているよ』
『芦ノ湖で止まっていると言う情報が入った。ひょっとしたら携帯だけが走っていたいう可能性もある調べてくれ』
『伝えるわ』
 岬は今日は警視庁に出ているようだ。
「万が一を考えてここでガソリンを入れときます。もしさらに走らなければならない可能性もあります」
 部下に前のガソリンスタンドに車を入れさせる。部下は近くのコンビニに走る。
「ずっとすれ違う車を見ていましたが西崎の乗っている車とはすれ違っていません。と言うことはこれからの曲り道を曲がったと言うことになります」
 神部は地図を広げて曲り道をさす。
「今のコンビニにこの車が止まって買い物をしていたようです」
「ここまでは来ていた」
『見つけたよ。西崎の携帯。やはりトラックの荷台に投げ込んであったわ。途中で曲がったか引き返したかよ』
 岬からのメールだ。
「やはり想像通りですね?だが地図で見ると曲り道は2か所あります。どちらに絞るか問題ですね」





テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/08/13(月) 06:48:04|
  2. ミステリー
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急転5

 夜半まで熱海のホテルを回ったが写真の車は発見されなかった。結局途中のホテルに宿泊して夜を明かした。翌朝続いてホテルを回っていたら巡査とぶつかった。警察も動き出している。
『まさかチェリーが男だったとはな!』
 ヒロが全裸で縛られていて、男の手がヒロのものを握って写真が添付されている。
『だが気に入った。これ以上この事件を暴くな』
 西崎だ。慌ててアゲにこのメールを転送する。
『調べてくれこれは西崎だ』
「西崎からメールが入ったのですね?」
 さすがにヒロの写真を見せられず頷いた。
「あの週刊誌を見たのだ。だが熱海に来ているとは思っていない」
「もう60軒は回りました。ホテルではない可能性もありますね」
「社宅か別荘か?」
 私は思い出して朽谷にメールを流す。
『ライブグループの役員専用の別荘が熱海にある。電話番号を送る』
 神部がそれをナビに入れる。
「ここから遠くない海岸にあります」
 車を別荘に着けるとガレージを覗いた。閉まったままだ。出た後か!?神部が玄関の鍵を合鍵でようやく開ける。玄関には靴はない。部屋に上がるとビニール袋にカップヌードルや缶ビールの空き缶が掘り込まれている。縛られていた縄が残っている。間違いなくここにいた。
『西崎の位置が見つかったよ。別荘から山側に動いている。芦ノ湖に向かっているよ』
 アゲからのメールだ。
「これだったら追い付くのに3時間かかりますね」
 部下がもう表に車を回している。





テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/08/12(日) 07:17:26|
  2. ミステリー
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急転4

 休暇届を出した。マンションにはアゲが泊まりに来てきてくれた。朝、神部が車に乗ってきた。エリが書き出した15か所の西崎が立ち寄るリストを回ることにした。ちょうど7軒目で吉井組長からスマホにかかってきた。
『エリとも話したが彼女も知らないようだ。こちらで組員を出してあの2人の立ち回るところを回らせたが、2人の子分を連れてきて問いただしたが、車を貸したと言うのだ。ナンバーの写った写真添付した。話では熱海の地図を見ていたようだ』 
「熱海か?」
 もうハンドルを回している。私は熱海と言う話と写真を添付して岬に送る。
『ライブの会長はどうなっている?』
 女記者にかける。
『秘書の殺人教唆も起訴されることになった』
『エリの名は出てきているか?』
『いえ、こちらの情報では会長と畠山のパイプだけよ。だがそれなら畠山には当日アリバイがあるのよ』
 まだ会長はエリの名前を出していない。エリの名が出なければ殺人にはならない。実行犯がいないわけだ。
『次の記事で秘書殺人の実行犯がいると書いてくれないか?殺された畠山がその証拠のUSBを持っていたとまで書いてくれ』
『本当にあるの?』
 その脅しが今は必要なんだ。
「熱海に入った」
「どこから回るか?」
「真ん中の大きなホテルではなくて辺鄙なホテルを選んでると思う」
 恐らく男3人が大きな鞄を抱えている。私を脅すためでヒロを殺すことはないと信じている。




テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/08/11(土) 06:59:39|
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プロフィール

yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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