迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


迷い道3

 エリはまだ目を覚まさない。西崎の司法解剖は終わった。毒による死だが自殺なのか他殺なのかは明言されていない。岬から送られてきた所見に目を通す。
『送られてきたUSBを見たけど、どうも大きく内容が変わったと私は思うけどどうなの?警察ではライブの会長に対するものでは不満がないのでそれで進めているけど、エリの取り扱いが替わった』
 岬からのメールは自分の気持ちは抑えているようだ。それは送ってきたアゲも思っていることだろう。秘書毒殺に畠山がかかわっている映像を克明に載せた。それにライブ会長からの畠山に対する毒殺の確認指示のメールを初めて追加した。幸いにここにエリの名前がなく、畠山に毒殺を指示したように読める。
 会社を出て病院による。病室の入口には警官が立っている。だが顔ハスで入る。ヒロと話し合ってエリを個室に移した。お金は『梨花』のお金で払うことにした。ヒロは今日から『梨花』に出ている。何となく歩けるようになった。『梨花』の運営は吉井組長がしているが私がヒロが社長になる了解を取った。
 エリは本当に死ぬ気だったのか?声をかけても仮面のような白い顔は凍ったようだ。背中の後ろで音がした。花瓶に花を挿してヒロが入ってきた。
「店から来たのか?」
「ええ」
「社長就任は問題なかったか?」
「いろいろあるようだけど、エリさんから受けたので頑張る。でも検察の方はどうなるの?」
「何かアゲが言っていたか?」
「どうするのかなって独り言を言っていた」
 そうだな。心が揺らいでいる。エリはなぜ毒を飲んだのか。






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  1. 2017/08/19(土) 06:48:12|
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迷い道2

 ヒロは退院をして私のマンションに戻ってきた。アゲがヒロを裸にして体を綺麗に拭いてやった。アナルは拡がってしまっていて深い傷ができていて浣腸で処理する。エリが来るまでに3人の男に毎日嵌められていたと言う。アナルに2本入れられたと言う。しばらくアゲが面倒を見ることになった。
「妹さんが帰って来られた?」
「ああ。上場の準備は?」
「ライブの会長の起訴で色々な記事が出て今一つですがね」
「社長は?」
「今回はゆっくり時間をかけた方がいいと」
「ほとぼりがさめるのを待つか」
 ライブの起業塾出身上場会社は6社のうち倒産が2社、吸収が3社と不調だ。
『あのUSBウイルスで大変なの!何とかならない?』
 岬からだ。そうだアゲがウイルスを入れていた。
『中身をすべて見た?』
『大雑把に見て詳しくは見ていない』
『あれを作った元版を送るがすべて同じとは限らないが?』
 それだけ送るとアゲにメールを送る。
『アゲ、ヒロはどうだ?』
『食欲は戻っている。アナルに薬を塗ってあげたらぴんと立ったから』
『まだしたらダメだぞ。それよりUSBのウイルスで大変なんだ。これから言うような内容でもう一度作ってくれないか?』
『いいよ』
『作ったらこちらに流してくれ』











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  1. 2017/08/18(金) 06:15:29|
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迷い道1

「あの女の子は毒は入っていませんでした。睡眠薬ですね。こちらの二人のグラスには毒が入っていました。男性の方はすでに息絶えていますが、女性の方はまだ脈はありますが今後危ないです」
と説明して医者が病室を出ていく。部屋には岬と私がいる。すでに西崎は解剖に運ばれている。入口には警察官が立っている。エリは指名手配犯だ。
 岬がポケットから白い封筒を出す。
「エリの遺書だよ」
 私に渡すと部屋を出ていく。私は窓際のヒロのベットの横に座る。
『チェリーを助けるのは約束だわね。でも西崎も私ももう生きていく希望がない。彼も可哀想な男なの。彼は私を愛していたけど、私は兄しか愛していなかった。でも一度あなたを愛した。なのに私はあなたを罠にかけた。それで自分からあなたを失った。次は生まれてきた子供を愛したけど、それも失った。兄はもう私から逃げ出してしまっている。ヒロはいい女だったわ。だがら守ってあげる。さよなら』
 短い手紙だった。
『エリが会っていた弁護士に会ってきましたよ』
 救急車に運ばれてから神部は姿を姿を消していた。
『エリは『梨花』をチェリーに譲っていましたよ。チェリーは『梨花』の社長です』
 どうしてだ?
 ヒロの額をなぜてやる。ヒロもまだ起きてこないのだな。






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  1. 2017/08/17(木) 06:49:05|
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暴露10

「やはり今夜も0時にしよう」
 岬が顔を見せた。完全今日は刑事の顔だ。私の作った間取り図を3人で囲んで段取りを話し合う。ヒロがどの部屋にいるかで決まる。エリとヒロなら私と神部はその部屋に入り救出をする。岬は西崎の部屋に入り取り押さえる。2人のやくざはいないとの判断だ。
 0時になり鉄板をずらせる。岬が進んで押し開ける。階段を下りていくと部屋のある廊下に導く。奥から2番目のドアに耳を当てる。ここにはいないのか?私が首を振ると岬たちが残りのドアに耳を当てる。だが二人とも首を振る。
「寝たのかな?」
 神部が小さな声で囁く。
「いや、やはり最初の部屋に鼾が聞こえるわ」
 岬が頷く。神部がゆっくりと合鍵を入れる。岬がいつの間にか拳銃を構えている。
「西崎だけだぞ」
「分かっている」
 ゆっくりとドアが開かれる。開いたドアに眠り込んでいる西崎とエリが見える。床にワイングラスが転がっている。嫌な予感が走った。秘書の毒殺もワインだった。岬も同じことを考えたようだ。私は視界にないヒロの姿を探した。ヒロはやはりグラスを持ったまま壁にもたれて寝ている。
「救急車を呼んで!毒を飲んでいる」
岬がエリをヒロを私が水を飲ませる。
 なぜ死ぬのか?すべて闇に葬るのか?





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  1. 2017/08/16(水) 06:45:44|
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暴露9

 なぜエリが不利になる証拠を警察に送ったのか。
『エリに指名手配が出たわ』
 ワゴンに入る前に岬からメールが入った。
「エリが朝から外に出ている。部下につけさせている。それとやくざの2人はどうもいないようです。買い物は西崎がしていて2人が出てきたのを見たことがないですよ」
 黒服に着替えていたらビニール袋を持ったエリが帰ってきた。その後に遅れて女性の部下がワゴンに入ってくる。
「どこに行った?」
「はい。弁護士に会っていた。内容は分からないけどずいぶん長い時間だったわ。それと弁護士の事務所を撮っておきました」
「ここは『梨花』の顧問弁護士事務所です」
 なぜ今顧問弁護士に会う必要があるのだろうか。
「今夜は私も行きますよ」
「どうして?」
「探偵の勘ですよ」
「なら岬にも来てもらおう」
「あの潜入刑事ですか?」
 メールが返ってきて10時に来ると言うことだ。
「エリの指名手配が出たのだ」
「証拠がないので保釈と?」
「どうも私が作ったUSBをエリが警察に送った」
「どうして?」








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  1. 2017/08/15(火) 06:47:15|
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yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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