迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


迷路7

 専務は相当腹を蹴られていたようで紫色に浮腫んでいる。ワゴンで馴染みの病院に担ぎ込む。
「畠山の指示で?」
「いや、ライブの会長が彼らに指示していた。畠山は私を連れてきただけだ。きっとSで私と会長が話し合いをしたと思っている。畠山は会長の本当の姿を知らない」
「本当の姿?」
「彼は大学時代から詐欺システムを作っていた。私はやはりよく似た株のシステムをしていて知り合ったのだ。かなり悪いことをした。そこから今の流れになっているが、ベースは変わらない。私はどちらかというと怖くなって離れた方だ。裏では今でもやくざと手が切れないでいる」
「やくざ?」
「資金がライブから流れている。アルファベットの会社はすべてやくざと繋がっている。ここをばらすと命はないと脅された」
 専務が隠していたところはここだったのだ。
「私は株屋でやっていきたい。だから戻るのは拒否した。それで彼らに蹴られていたのだ」
「会長は?」
「彼は現場には来ない」
「これからどうしますか?」
「ライブとは縁を切る。だが彼の過去は話さない。だが君が調べるのは自由だ」
 私は後ろに立っている神部を見た。神部はすぐに調査を始めるだろう。
「畠山はどうするだろうか?」
「彼はすでに足を踏み込みすぎている。おそらく会長はこの証券会社のグループ化は諦めるだろう。だがエヌが終わるまでは生かしておくだろう」
 専務は疲れて眠ってしまった。それで神部は一人を置いて私と外に出た。
「これは思ったより根が深いですよ」
「アルファベットの会社を社長に調べてもらう」
 どうも私の手には負えない。








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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2017/05/14(日) 06:14:31|
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yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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