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迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


暴露10

「やはり今夜も0時にしよう」
 岬が顔を見せた。完全今日は刑事の顔だ。私の作った間取り図を3人で囲んで段取りを話し合う。ヒロがどの部屋にいるかで決まる。エリとヒロなら私と神部はその部屋に入り救出をする。岬は西崎の部屋に入り取り押さえる。2人のやくざはいないとの判断だ。
 0時になり鉄板をずらせる。岬が進んで押し開ける。階段を下りていくと部屋のある廊下に導く。奥から2番目のドアに耳を当てる。ここにはいないのか?私が首を振ると岬たちが残りのドアに耳を当てる。だが二人とも首を振る。
「寝たのかな?」
 神部が小さな声で囁く。
「いや、やはり最初の部屋に鼾が聞こえるわ」
 岬が頷く。神部がゆっくりと合鍵を入れる。岬がいつの間にか拳銃を構えている。
「西崎だけだぞ」
「分かっている」
 ゆっくりとドアが開かれる。開いたドアに眠り込んでいる西崎とエリが見える。床にワイングラスが転がっている。嫌な予感が走った。秘書の毒殺もワインだった。岬も同じことを考えたようだ。私は視界にないヒロの姿を探した。ヒロはやはりグラスを持ったまま壁にもたれて寝ている。
「救急車を呼んで!毒を飲んでいる」
岬がエリをヒロを私が水を飲ませる。
 なぜ死ぬのか?すべて闇に葬るのか?





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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/02/28(木) 11:07:49|
  2. ミステリー
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暴露9

 なぜエリが不利になる証拠を警察に送ったのか。
『エリに指名手配が出たわ』
 ワゴンに入る前に岬からメールが入った。
「エリが朝から外に出ている。部下につけさせている。それとやくざの2人はどうもいないようです。買い物は西崎がしていて2人が出てきたのを見たことがないですよ」
 黒服に着替えていたらビニール袋を持ったエリが帰ってきた。その後に遅れて女性の部下がワゴンに入ってくる。
「どこに行った?」
「はい。弁護士に会っていた。内容は分からないけどずいぶん長い時間だったわ。それと弁護士の事務所を撮っておきました」
「ここは『梨花』の顧問弁護士事務所です」
 なぜ今顧問弁護士に会う必要があるのだろうか。
「今夜は私も行きますよ」
「どうして?」
「探偵の勘ですよ」
「なら岬にも来てもらおう」
「あの潜入刑事ですか?」
 メールが返ってきて10時に来ると言うことだ。
「エリの指名手配が出たのだ」
「証拠がないので保釈と?」
「どうも私が作ったUSBをエリが警察に送った」
「どうして?」








テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/02/20(水) 06:47:49|
  2. ミステリー
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暴露8

 夜が明ける前にワゴンに戻った。後ろの席に神部が寝袋にくるまって寝ている。
「彼女は?」
「通いですよ。残業手当は払えないですからね。で?」
「ヒロもエリもいた」
 抱き合っていたとは言えなかった。
「どうします?」
「今日は会社に出かけてまた夜ここに来る」
 着替えを済ませると会社に向かう。
「顔色悪いよ?」
 水野に言われて机の新聞を広げる。
 保釈取り消し!と大きな見出しが躍っている。ライブの会長は仲間を使って身の潔白を日々載せている。これは警察への挑戦とマスコミが煽っている。
『岬、何かあったのか?』
『凄い投書があったの。エリが秘書にホテルに入った映像と、畠山がライブの会長に指示を受けた証拠がUSBに入っている。これあなたのね?』
『いや違う。送ったのはエリだ』
『なぜ?』
「妹さん?」
 水野が覗き込んでいる。
「女記者のところによって直帰するから」









テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/02/19(火) 06:12:38|
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暴露7

 0時を回った。私は黒い服に着替えて装備を入れた袋を抱えて文化住宅に入る。懐中電灯の光が真っ暗な建物の中を照らす。鉄板に手をかける。重いのではなく動かない。ナイフを差し込んでみる。やはり仕掛けがあった。それからは簡単に動いた。階段が続く。
 降りておくと扉があるが鍵はかかっていない。薄暗い安全灯が付いている。案外広いスタジオだ。ステージの周りに椅子が円形に50席ほど並んでいる。ステージの上には大きなガラスの箱にシートが被されている。ステージの裏に小部屋がある。その横に通路があってドアが並んでいる。4つもドアがある。
 どのドアも鍵が掛かっている。3つは閉まっていたが一番奥のドアが開いている。部屋はシングルのベットが2つ並んでいる。ここにスタッフや女優を泊めるのだろうか。中にはシャワー室もある。
 壁の向こうから人の呻き声がする。壁に耳を付ける。
 これは呻き声じゃなくて喘ぎ声だ。よく聞きなれたヒロの声だ。抱いているのは3人の男の誰かか。
「気持ちいい?」
 エリの声だ。エリがここにいる。
「彼のはどうだった?」
「凄きいい!」
「彼に少し前にアナルを初めてしてもらったけど、チェリーが教えたのね?」
「はい」
「好き?」
「はい。でも昔は相手にされなかったのです。フェラだけの仲間たちの道具だったのです。彼もその一人」
「悲しいね」
「でも今は女らしくなって愛してくれている」






テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/02/18(月) 05:06:46|
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暴露6

『あの文化住宅がスタジオの入口だ。西崎が今出ていった。慎重に張ってくれ』
 神部にメールを送る。木材置き場を回る。だがどこにも入り口がある形跡がない。仕方がなく材木の後ろの窪みに隠れる。15分が経って西崎がビニール袋を抱えて戻ってくる。
『今西崎が戻った』
 神部からだ。西崎の背中が見えしばらくして姿が消えた。私はゆっくりその場所まで近づく。僅かに地面が擦られた跡がある。この鉄板だ。この下にスタジオがある。
『スタジオの入口を見つけた。一度文化住宅に戻る』
 道路に出るとワゴンがゆっくり動いてきた。運転席に神部が載っている。窓ガラスにフイルムが撒いてあって中は見えない。ワゴンの中にはビデオを構えた女性が乗っている。
「このスタジオは最近は使われてないようです。文化住宅の住人に聞いてみたのですが、古い住人はスタジオがあるのを知っています。でもそれで半殺しに会った住人が出て今は誰も知らないふりをしています」
「もう一度夜に潜ってみようかと思っている」
「私も行きましょうか?」
「いや、まず確認だけにしたい。知られたら今度は探すのは難しい。それに西崎はイライラしている。なぜ交換条件を出してこないのか不思議なんだ」
「そうですね。エリとの話が纏まらないのでは?」
 どういう話をしているのだろうか。
「夜の捜査の一式を用意しますから食事でもしてきてください」
「小型のビデオも欲しい」
「用意します。確認したら通報しますか?」
「まだ待ってほしい」






テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/02/17(日) 06:44:48|
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yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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