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迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


迷い道5

「久しぶりだな」
 『梨花』に入るとネット証券の社長になった専務が手を上げる。相変わらずこの店の常連なのだ。チェリーの姿はない。
「彼女はボックス席を回っている。ママだからな」
「エリとはどういう約束があったのですか?」
「それより容態は?」
「まだ目を覚ましていません」
「エリはもう何もかもに失望したのだろう。君は私を彼らと何か隠し事をしているとみているようだが、私はただ彼らに係わりたくないだけなのだ。エリが秘書の毒殺を依頼されたのも知っている。畠山がエリの現場を調べるように会長から依頼されたのも知っている。でも知っているだけだ。会長は怖い男だ。それにあの頃はエリも狂っていた。私は会長の情報を取って身を守っていたのだ」
「会長の後ろ盾は?」
「もう誰も彼から去っただろう。だがどこまで明らかにするかだな」
「それは私に言っているのですか?」
「君しかいないだろう」
「来てくれたの?」
 チェリーがようやくボックスに戻ってきた。彼女が男だと知っているのは私とアゲそれに死んだ西崎と手下の2人、それにエリだけだ。ひょっとして岬も知っているかもしれない。
「今日は何時に終わる?」
「10時にアゲが来る。一緒に食事しない?」
「久しぶりに3人でいいかもな」
「アゲ、ずいぶん人恐怖症が克服できて来たようよ」





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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/09/02(日) 06:17:49|
  2. ミステリー
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yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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