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迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


振出6

「ヒロの部屋に転がり込んだようやな?」
 朝の5時に寝て昼過ぎに起きて3時に新聞を手に三郎のすし屋に座る。
「日払いを追い出されたのだよ」
「最近チェリーは客を取らないと噂だ。とはいってもそれほど抱かれていたわけではないがな。5度ほど抱いたが今回は拒絶されたよ。それより仕事はどうするのだ?」
「ネットで飯が食えるからな」
「まさか昔のような侵入詐欺をしていないだろうな?」
 確かに大学時代の半ばまで彼らとそうしたことをしてアルバイトをしていた。だが株を始めてからは手を切っている。
「正一覚えているか?」
「ああ、あいつか」
「時々若いのを連れてここに来るが、ネット詐欺を続けている。ミナミに立派な事務所を構えている。雄介の話をしたら会いたがっていたぜ」
 彼とはその頃グループにいた女を取り合いしていたのだ。だが東京に行ってからは会ったこともない。東京に行く日に朝まで彼女とホテルにいた。三郎が名刺をカウンターに置いた。
 ふと手を止めた。週刊誌の写真にエリが写っている。十歳も貫禄が付いたような笑顔だ。彼女の横にライブの渡辺会長らが座っている。ITバブルの社長のクラブを銀座にオープンと見出しにある。私を嵌めた恩賞だろうか。だが私の子供をどうするのだろうか。だがこのけじめはつけないと次には進められない。
「チェリーの店に行くのか?」
「ああ、約束している」
 正一の名刺と週刊誌の記事を切り取ってポケットに入れる。









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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2019/03/30(土) 07:01:37|
  2. ミステリー
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Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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