迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


糸口2

「ちょっといいか?」
 顧問室は調査部の奥にある。私の机は顧問室の受付のように入り口そばに一人分ある。部下はいない。第1調査課は12名いる。誰も私を無視している。もう十分わきまえている。
「進んでいるか?」
「ええ、予定通り」
「ちょっと困ったことになった」
 テーブルに手紙のコピーを置く。差出人は息子の社長の古巣の証券会社の調査部長だ。どうも専務が隠していた社長のばくちの穴を広げて持ち出したようだ。息子は10億の会社の資金をつぎ込んだという。敢えてそう仕向けたようだ。
「10億は大きいですね。社長の持ち株がそのくらいではなかったのですか?」
「そうだ。上辻はそれを見ている。だが私はその倍の株を持っている大株主だ」
「専務はそれを引き取るとライブと合わせ顧問と並びますね?」
「専務の力を止めてほしいのだ」
「でも息子さんはどうされますか?」
「残念だが彼奴はあきらめた。もう一度戻るしかない。もちろん今の仕事を済ませてからだ。その時はついてきてくれるか?」
「さあ先のことは分かりませんが、手は打ちます。調査部長と連携すればいいのですか?」
「必要な調査は彼に言ってくれればいい」
 それでさっそく穴をあけた詳細を部長に依頼した。そこから分かったのは畠山も一枚かんでいるということだった。
『アゲ、畠山のパソコンから社長に係わるものを探し出してくれ!』
 すでに畠山の中はアゲの庭になっている。



 
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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2017/04/16(日) 06:49:35|
  2. ミステリー
  3. | comment 2
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comment

会社の世界は分からんですが。
それでも10億の金が動くのはすごいことなんでしょうね。
・・・多分。
う~~む。もう少し金の価値を分かった方がいいのだろうか。。。
  1. 2015/02/21(土) 12:12:50 |
  2. URL |
  3. LandM
  4. [ 編集 ]

Re: 読ませてもらいました

> 会社の世界は分からんですが。
> それでも10億の金が動くのはすごいことなんでしょうね。
> ・・・多分。
> う~~む。もう少し金の価値を分かった方がいいのだろうか。。。


私は1億まではワクワクしていましたが、仕事の関係で1000億と言うのも数字で扱いました。
それで金に振り回されました。
でも今はポケットの中の一万円札が実感ありますよ。
  1. 2015/02/22(日) 08:08:53 |
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  3. yumebito86866
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Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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