迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


迷路10

「憂鬱そうね課長?」
「エヌの方はどうなのだ?」
 ようやく杖を突かなくて歩けるようになった。だがびっこだが。
「憑き物が取れたようで私はよかったと思う。いい会社だからじっくり伸ばせばいいのよ」
 今回でエヌの副幹事に戻ったことで、水野は元の上場室にカムバックだ。ということは調査室は私一人になる。
「晩飯付き合わないか?」
「珍しいね。可愛い妹さんは?」
「あいつは寝てから帰ってくる」
 タクシーを捕まえると昔のエリと暮らしたマンションの近くのスナックに向かった。
「久しぶり!」
 髭のマスターが手を上げる。エリは料理をしないので夜にはたびたびこの店に寄っていた。
「エリはあれから?」
「来たことがないよ」
 窓際の馴染みの席に座って赤ワインをボトルで頼む。水野は珍しくぐいぐいと飲む。
「エリがここに私以外の男性を連れてきたことは?」
 料理を運んできたマスターが、
「今の話だが、ここに連れてきた男性はいない。だが何度かこの前に白いベンツが止まってエリさんが乗り込んだことがある。あれはやくざが乗るベンツだな」
 そんな付き合いがあったのか?
「なぜ前の彼女がそんなに気になるの?」
 とろんとした水野が吠える。
「実はエリの子供はライブの会長でも専務でも私でもなかった。誰なのだろう?それが気になって仕方がないのだ」
 どうしてやくざが出てくる?
「私は妹さんがライバルよ」






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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2017/05/17(水) 06:30:13|
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夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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