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迷い道

結婚相手から罠をかけられた。奈落に落ちてヒロにあった。ヒロは見違えるようないい女になっていた。再び舞台に戻り捨てられた謎に迫る。


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『明日警視庁に10時に寄ってくれ』
 いつものように短いメールだ。私は会社に顔を出して水野に宿題を与えてタクシーに乗る。もうすっかり足は治っている。
「兵頭ですが?」
 入り口で声をかけるとすぐに女性が下りてきてエレベーターに乗せやたらと長い廊下を案内してくれる。扉に部長とある。
「来られました」
 あの目の鋭い刑事が座っている。女性は横に座って分厚い資料を広げる。
「このナンバーは横浜の銀縄組の所有です。乗っているのは3代目の吉井組長です。関東では経済やくざとして力を見せています。だが彼は2代目吉井の実子ではないのです。母親も籍に入っていません。ただ10年前に内妻となっています」
 写真を見て変な感覚に陥った。エリに似ている。なぜだろうか。
「今までこの組はなかなか尻尾を掴まさなかったのだ」
「ただ噂ではオレオレ詐欺の後ろにいるという噂がありました。本部でもマークしていましたが今回のNとの接点は意外でした」
「Nとはライブと深く繋がっています」
「だが証拠はない」
「よく調べられていますね?」
 女記者の週刊誌を拡げる。
「吉井組長と『梨花』のママの関係は?」
「愛人関係だと思えます。だが確証はありません」
「Nの西崎とは?」
「唯一吉井組とのパイプです」
「ここを突くしかないか。彼女はこれでも警部補で私服捜査が得意だ。君と連携してくれ」
 彼女は名刺を出すと裏に携帯の番号を書いた。岬とは珍しい名前だ。




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テーマ : ミステリ    ジャンル : 小説・文学
  1. 2018/11/30(金) 07:00:04|
  2. ミステリー
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yumebito86866

Author:yumebito86866
夢人です。これは『空白』に繋がる作品ですが、これは段ボール箱の住人ではありません。今回書下ろしで書き始めました。ここに登場する人物はみなどこかで触れあった人物ばかりです。そして知った事実がこの小説を書かせました。

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